新しい村では、「農」の多面的な要素を様々な生涯学習活動に展開し、「農」のある暮らし、「農」のある風景を未来の子孫に引き継いでいく空間や環境を創出しています。また、人が人らしく生きていくためのたくましさ、命の大切さ、生きる喜び、支えあう心、命の糧を生み出す大地の恵みやありがたさなど、人間の根源に係わることを学び、体験する場を作り出すことを目的とした講座を展開しています。
4月〜翌年2月までの“まるごと農体験講座”です。
日ごろ口にしている食物を食べるだけでなく、作ってみるところから始めてみませんか?手植えによる田植え、田んぼの除草、鎌を使った手刈りの稲刈り、はんでんによる稲の自然乾燥・・・昔ながらの米作りの流れが体験できます。もちろん作ったお米は1グループ15kgずつお持ち帰りいただけます。その他、野菜なども作っています。収穫した野菜はすべて皆さんのもの。手塩にかけて育てた野菜の味は格別です。村内にあるブルーベリー園でのブルーベリー摘み取りやサツマイモ掘り、ジャガイモ掘り体験も出来ます。
秋には収穫祭も行われます。この頃になると参加者同士の連帯感も生まれ、みんなで育てた米や野菜をもとに作られた料理やとれたワラを使ったゲームなどで盛り上がります。他にオプション講座として他ではなかなか出来ない内容などお楽しみ満載です。「1度参加すると、またやりたくなる。」と皆さんに評判の良い講座です。
ちなみに、ほっつけ農友塾の「ほっつけ」とは・・・沼地の底を掘りあげてつくった「堀上田(ほりあげだ)」と呼ばれる田んぼのこと。この田んぼで米作りをおこなっています。
堀上田(ほりあげた)
堀上田は、沼地や窪地など水がたまりやすい地域の水田開発や排水不良を起している水田の水腐れ等の被害を軽減させるために用いられました。現代なら大型のダンプなどを使い他所から土を運び土地の埋め立てするのが普通ですが、江戸時代にはそのような近代的な機械がなかったため、沼底を更に掘り込み、そこから出た土を周囲に盛り上げることで耕作面のかさ上げをしました。これは、土の移動が最小限にとどまる上、採土地への補償もないため、費用面からも非常に合理的と言えます。
ホッツケでは、堰の開発により水位調整をします。そのため各水田には畦(あぜ)がありません。これが堀上田の特徴といえます。また、畦がないため、夏には魚がホッツケたんぼを自由に泳ぎ回ります。冬になると水位を田面より下げますので、掘り込まれた部分に魚が取り残され、格好の魚場となっていました。
このホッツケも農業の近代化に伴い、台地や千微高地でも水が引けるようになると、その耕作の困難さから廃田化していきました。
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